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1on1ミーティングのポイント・流れ
最近、話題となっている”1on1ミーティング”をご存知でしょうか?
簡単に説明すると、1on1ミーティングは「上司と部下が定期的に行う対話」のことです。
最近、1on1ミーティングの必然性が高まっていますが、その背景は以下のとおりと考えています。
- 急速かつ、不確実な市場の変化が起こっている昨今では、これまでの上司の成功経験や評価尺度(モノサシ)が通用しなくなってきている。
- 同質性をベースにした経営から、多様性をベースとした経営にシフトしており、個々の社員の考えや価値観を尊重しながら育成をする必要性が高まっている。
では、1on1ミーティングは、これまでもおこなわれてきた「個別面談」とどう違うのでしょうか?
それがわかるためにも、まずは、円滑に1on1ミーティングを進めるための「やり方」をご紹介します。
1on1の基本的な型
1on1ミーティングの基本的な型として、「①話したい内容を決める」→「②振り返りを促す」→「③気づきを促す」→「④感謝する」という流れがあります。
①話したい内容を決める
1on1ミーティングのテーマを決めることが大事ですが、具体的には「部下にテーマを決めさせる」ことがポイントです。
「最近の業務で何か話したいことはありますか?」「ここで話しておきたいことはありますか?」と聞くことで、部下発信でテーマを決めます。
②振り返りを促す
上司は部下の話をしっかり受け止めて聴くこと(”傾聴”といいます)を基本としながら、話を広げる、掘り下げる質問をしていきます。
「うまくいったことは何だったの?」「そのときどう思ったの?」「今振り返るとどう感じるの?」等々、部下の話を捻じ曲げないように注意しながら、寄り添った質問をしていくことがポイントです。
③気づきを促す
部下に振り返りをさせる時間ですが、もっとも重要なステップです。
「今日話をしてみてどうだった?」「今日1on1をやって、気づいたことはある?」等、話の内容を振り返らせ、気づきを促すことがポイントとなります。
④感謝する
1on1ミーティングは部下の成長の為におこないますが、上司のマネジメント、会社の業績の為に実施されるものでもあります。時間を作ってくれたこと、話をしてくれたことに感謝し、言葉でそれを伝えることが大事です。
■まとめ
これまでおこなわれてきた「個別面談」との違いを感じていただけたでしょうか。
1on1ミーティングは部下が本来持っている能力を引き出す手段のひとつです。
短期的には効果が見えづらいかもしれませんが、中長期的な視点で見ると、上司・部下双方にとって、大きな成長が感じられるものです。すぐに完璧な1on1ミーティングをやろうとしなくてもよいので、「まずはやってみる」くらいの気持ちで、少しずつ有意義な時間にしていくことが出来るようにしていきましょう。
また、1on1ミーティングをやりっぱなしにしない・形骸化させないためにクラウドシステムを活用することもできます。1on1ミーティングをしっかり定着させるためにもクラウドシステムの導入も検討してみてください。