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1on1
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1on1ミーティング導入の流れ

上司と部下が定期的におこなう対話「1on1ミーティング」。

最近注目が高まっており、導入する企業も増えています。では、自社で「1on1ミーティング」を制度として導入するには、一体何から始めたら良いのでしょうか。

今回は、「1on1ミーティング」を導入する際の流れやポイントについて、ご紹介します。




1.最初に考えるべきは「何のためにやるのか、目的を明確にすること」



まず考えておくべきことは、「何のためにやるのか、目的を明確にすること」です。1on1ミーティングは人事施策の手段のひとつです。手段が目的になってしまわないために、会社として、この手段を使って何をしたいのか、社員や組織にどんな価値をもたらしたいのかを明確にし、言語化する必要があります。ここを曖昧なまま進めてしまうと、遅かれ早かれ、制度が形骸化してしまうことにつながります。


2.経営者と管理職の理解を得る



実際に制度成功のカギを握るのは、経営者と管理職と言っても過言ではありません。経営層が1on1ミーティングの目的や重要性を理解し、経営戦略や人事戦略の中で実施するという意識があると、浸透がスムーズです。一般社員には、経営者や人事部の責任者から、直接1on1ミーティングの目的や意義を伝えるようにしましょう。人によっては、1on1ミーティングの実施に懐疑的、否定的な意見を抱く方もいます。そのような方からは、質問を受け付け、疑問や懸念をひとつひとつ解消していくと良いでしょう。


3.実施頻度や人の組み合わせを決めて社員に制度の説明をする



制度導入前には、対象社員に研修や説明の時間を設けて、理解の促進をすることをお勧めします。説明内容は、1on1ミーティングとは何か、から、目的、実際の実施頻度や日程の決め方、人の組み合わせ、場所、記録方法など、細かなことも説明し、すぐに実施ができるようにすることがポイントです。頻度は会社により様々ですが、週に1回、隔週に1回、少なくとも月に1回程度、が一般的です。会社の目的や状況によって、検討しましょう。


4.上司向け対話スキル研修の実施



1on1ミーティングをおこなう上司の立場の方々には、対話スキルを身につけていただくことが必要です。上司に対話スキルが無いと、1on1ミーティングがただの雑談で終わってしまったり、一方的な指導やアドバイスで終わってしまったりすることが少なくありません。対話スキルが身につくと、より良い1on1ミーティングができるようになる他、通常の業務でも効果が期待できますので、研修を実施されることをおすすめします。


5.目的や実施方法を定期的に発信、現場の声をもとに制度を改善していく 



実際に制度を始めてからも、目的や実施方法の周知は定期的におこなうことが重要です。また、1on1ミーティングがきちんとおこなわれているか、担当者は随時チェックし、もしできていないような部署や人がいれば、理由を聞いたり、定期的にアンケートをとるなどして現場の声を反映しながら、制度を改善していくことも重要です。せっかく制度として実施するのですから、「やらなくてもいいや」にならないように、「制度として実施するべき重要なものである」という雰囲気づくりと意識付けが必要です。担当者は継続して発信しましょう。



以上、1on1ミーティングの導入方法をご紹介しました。1on1ミーティングのアンケートや面談記録などは、クラウドシステムを活用して管理することもできます。また、1on1ミーティング導入のコンサルティングや、上司向けの対話スキル研修も実施していますので、ぜひお気軽にご相談ください。


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