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年上部下との1on1のポイント

 
 上司と部下が定期的に行う対話「1on1ミーティング」。最近注目が高まっており、導入する企業も増えています。しかし、いざ1on1ミーティングを実践してみると、様々な部下がおり、上司を悩ますケースも少なくありません。

 今回は、その中でも悩まれる方が多い、年上部下との1on1ミーティングで「気をつけるべきこと」と「ポイント」について、ご紹介します。




1.年上部下は珍しくない


 昨今では、終身雇用や年功序列といった制度が崩れ、雇用の流動化も進んでいますので、自分よりも年齢が上の方が部下となるケースも決して珍しくはありません。しかし、いざ年上の方が部下となり、上司として1on1ミーティングをすることになったとき、「どう接したらよいかわからない」「やりづらい」と感じる方も多いのではないでしょうか。



2.年上部下との1on1ミーティングで気をつけること


 年上部下との1on1ミーティングの際や普段の接し方においては、以下の2点に気をつけましょう。

① 敬意の気持ちと姿勢を忘れずに

 年上部下に限りませんが、とくに年上の方は人生の先輩でもありますので、人として敬意を払うことを忘れないようにしましょう。相手に敬意を持っているかどうかは、普段のちょっとした言動ににじみ出てしまうものです。もし自分がその立場だったらどう接してほしいかを想像し、相手が嫌な思いをしないよう誠実な対応を心がけましょう。

② 役割の意識を持つ

 敬意を払うことは大切ですが、相手が年上だからと過剰に気にしすぎてしまうのもよくありません。あくまで上司は自分だという責任感を持って、他の部下と同様に1on1ミーティングを通じて、組織への貢献を高める支援をすることを心がけましょう。ただし、役職はあくまで組織上のポジション、役割であって、「偉い」「偉くない」といった上下関係性ではないことを理解することも大切です。


3.年上部下との1on1におけるポイント


 さらに、年上部下との1on1ミーティングをよりよいものにするためのポイントとして、以下の2点があります。

① コミュニケーションをとる

 まず、日頃から積極的にコミュニケーションをとることが重要です。1on1ミーティングもその機会のひとつです。人は、接触回数が多いと好意的に感じることがわかっています。普段の挨拶や雑談を意図的におこなうことや、業務連絡と合わせて、定期的な1on1ミーティングもコミュニケーションをとる機会として活用しましょう。

② 頼りにする・相談する

 年上部下とコミュニケーションをとるうえで、効果的なアプローチが、「頼りにする」「相談する」です。年上の方が持っている経験や知識、意見は頼りになることが多くあります。例えば、以下のような働きかけが考えられます。

・「どう思いますか」と意見を求める

・「こんな時、どう進めたらよいと思いますか」と相談する

・「若い部下への見本となっていただけませんか」と若手の育成役割を担ってもらう

・「自分も困っている・悩んでいる」といった正直な気持ちを伝える



頼られたり、相談をされたりして、嫌な思いをする人はいないものです。年上部下の知識や経験は、チームの貴重な戦力になりますし、年上部下自身のモチベーション向上にも繋がります。

4.まとめ


 昨今では、自分よりも年齢が上の方が部下となるケースも珍しくはなくなりました。年上部下との1on1ミーティングの際や普段の業務においては、「敬意を払う」「役割の意識を持つ」ことに気をつけながら、積極的にコミュニケーションをとり、頼りにして相談するスタンスで、信頼関係を築いていきましょう。そうすることで、年上部下は、とても心強い存在になり、最強のパートナーとなってくれるでしょう。



 以上、今回は、年上部下との1on1ミーティングのポイントについてご紹介しました。1on1ミーティングのアンケートや面談記録などは、クラウドシステムを活用して管理することもできます。
 また、1on1ミーティング導入のコンサルティングや、上司の方向けのスキル研修も実施していますので、ぜひお気軽にご相談ください。



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